はじめに
昨年春からMacに触り始めて約1年、そろそろ自宅用のMacが欲しいなと思うようになってきました。しかし、収入のない半ニートには自宅用のMacを買うことなんてことはできず、基本は研究室のiMac(まあこれはそこそこハイスペックなやつなんで割と満足)でプログラムを書き、家でプログラムを書こうと思うと研究室のMacBook Proを借りて使うしかありませんでした。が、これはあまりにも悲しい。
と、そんな愚痴をTwitterで垂れ流していたら、知り合いの人に使わなくなったMacBookを安く譲ってもらうことになりました。しかもいろいろと増設されてるそうです。これはラッキー。
そこで今回は、MacBookを貰ってから、普段使えるようにするまでの過程を紹介したいと思います。
元のスペック
- 品番:MB466J/A
- OS:Snow Leopard
- CPU:Intel Core 2 Duo 2.0GHz
- メモリ:4GB(増設済み)
- HDD:500GB(増設済み)
やりたいこと
- OSはLionにしたい。
- 開発環境はもちろん入れたい。
- Wi-Fiのルータ替わりにしたい。
- iTuneの設定を今のレッツノートから引き継ぎたい。
- メモリは8GBにしたい。
OS X Lionのインストール
OSは初期状態ではSnow Leopardだったんですが、普段使ってるiMacがLionなので、こちらにもLionを入れたいと思います。と言っても、App Storeからダウンロードするだけなんですけれどw 俺の場合は、ダウンロードに30分弱、インストールに40分弱かかりました。クリーンインストールの手順についてはこちらを参考にしました。
んで、一応インストールディスクも作成しておきました。作成方法はこちらを参考にしました。まあ、再インストールしたいときにネットが使えるとも限りませんからね。
Mission Controlとホットコーナーとトラックパッドジェスチャ
Lionの大きな特徴の一つであるMission Control。このMission Controlの各機能をホットコーナーに割り当てるとかなり便利なんで、まずそれを設定します。
俺の場合はこんな感じです。トラックパッドを使う場合はそこまで使わないんですが、マウスを使う場合はこれがないとかなり不便です。ちなみに家用のマウスはSANWA MA-118HBLです。
トラックパッドのジェスチャーはこんな感じです。4本指のジェスチャーはちょっと使いづらいんで、俺は3本指の方がいいんじゃないかなと思います。ちなみに、Lionでトラックパッドとマウスを併用しようとするとスクロールの向きがややこしいことになるんで、併用するって人はScroll Reverserをインストールすると便利だと思います。
アプリケーションのインストール
Lionのインストールも終了したので、普段使うためのアプリを色々とインストールします。ここでは、俺が普段使っているアプリをいくつか紹介したいと思います。
- Google Chrome:Webブラウザ。速さはそこまで感じないんですがw テーマを色々と選べるのがいいですね。ブックマークの同期が楽なのもいい感じです。
- Google 日本語入力:日本語入力システム。便利すぎてもうこれなしでの生活は考えられないですね。
- MacTex:MacでTeXを書くためにはこれがないと始まりません。導入方法はこちら。
- mi:テキストエディタ。TeXを簡単にプレビューできるのが使いやすいです。
- iTerm:ターミナル。色々と高機能らしいけれどぶっちゃけよく分かりませんw
- OpenTerminal:Finderからターミナルを簡単に開いてくれるアプリ。超便利です。
- mjograph:グラフ描画アプリ。手軽なのに超高機能です。
- atMonitor:デフォルトのタスクマネージャーよりも便利です。メニューバーに置いて常時確認でき、簡単なメモリ解放もできてかなり重宝します。
- Janetter:Twitterクライアント。少し重ためですが、非常に高機能です。見た目も綺麗。
- Saezuri:Twitterクライアントその2。非常にシンプルで使いやすいです。こちらも見た目が綺麗です。
- Dropbox:クラウドサービス。携帯から画像を送れるので、主に写真の保存に使用しています。
- SugarSync:クラウドサービスその2。こちらは容量が大きめなので、研究用のデータの同期や、場所が決まっているもの(ピクチャ > 壁紙 など)にはこちらを使っています。
- VLC media player:メディアプレイヤー。軽くてかなり見やすいです。
他にはXcodeとかiWorkとかOffice: macとかAdobe CSとかみたいな一般的な作業用のものをインストールします。これで普通の作業をする分には十分な環境が出来ました。なお、Xcode4.3には色々なバグがあるらしいので、こちらを参考に修正します。
これらのインストールが終わったら、ドックを整理します。普段一番使うところなんで、環境設定で細かな設定もしておきます。各アプリケーションのデスクトップへの割り当てもドックから行えます。
MacBookをルータ替わりに
俺はレッツノートも持っていて、これと同時に使うことがあるかもしれません。また、家でIS01を使うときに3GでなくWi-Fiで接続できれば便利です。そこで、Macのインターネット共有機能を使って、このMacBookをWi-Fiのルータにしようと思います。
システム環境設定 > 共有 > 「ネットワーク共有」のチェックボックスをONにすることによって共有できるんですが、まずその前に設定が必要です。共有する接続経路(今回は有線LANなのでEthernetを選択)を選び、相手のコンピュータが使用するポート(今回は無線なんでもちろんWi-Fi)を選びます。
「Wi-Fiオプション」はこんな感じにしています。この状態でチェックを入れるとWi-Fiが飛びます。チャンネルとかの細かいことはよく分からないんですが、とりあえずこの設定で、今持っているレッツノートはこのMacBookを通してネットに接続できています。ネットワークでつなげると、ファイルの移動とかも共有フォルダを通すだけでできるんで、結構楽になりますね。
iTunesのライブラリをMacBookに移す
MacBookは家で据え置きで使い、かつHDDの容量も大きいため、今使ってるレッツノートから音楽データをMacBookにライブラリごと移し、iPodの母艦をこちらへと移行します。レッツノートの中身はなるべく少なくしておきたいですしね。
まず、レッツノートの音楽データを外付けのHDDに移します。編集 > 設定 > 詳細 > 「[iTunes Media] フォルダーを整理」にチェックを入れ、一旦OKします。そしてもう一度詳細を開き、「[iTunes Media] フォルダーの場所」を変更します。今回は外付けHDD「ローカルディスク (E:)」に「iTunes Music」というフォルダを作り、その中に移します。
フォルダの場所を変更したら、ファイル > ライブラリ > 詳細 > 「[iTunes Media] フォルダーを整理」を選び、ファイルをコピーします。俺の場合、3GBくらい音楽データがあったので、30分くらいかかりました。下の画像を見ると、場所が「E:\iTunes Music~」になっているのが分かるかと思います。それと、iTunesのフォルダの中にある「iTunes Music Library.xml」と「iTunes Library.itl」も一緒にコピーしておきます。
次にMacBook側の操作です。外付けのHDDを接続し、先程と同じく「[iTunes Media] フォルダーの場所」を外付けHDDに変更します。そして、ファイル > ライブラリ > 「プレイリストを読み込み」で、先ほどの「iTunes Music Library.xml」を選択します。これで曲のデータを読み込むことができます。そして、移される側にあったもともとの「iTunes Library.itl」を、先程コピーしておいた「iTunes Library.itl」に置き換えます。これで、プレイリストのデータも移すことができます。このとき、ライブラリの場所が変わってしまうことがあるので、その場合はまた「[iTunes Media] フォルダーの場所」を変更します。
ここまでできればほとんど終了で、「[iTunes Media] フォルダーの場所」をミュージックフォルダの中に変更し、最初と同じく「[iTunes Media] フォルダーを整理」を行えば、音楽データ自体も全部MacBookに移すことができました。ちなみに俺は、何故かコピーされなかったデータがあったので、フォルダを丸ごとコピペして上書きすることにより、ようやく音楽データの移し替えを終えることができました。
メモリの増設
しばらく使うまでもなく分かっていましたが、やはりメモリが4GBでは足りませんでした。フォトショとかたまにですけど使いますしね。そこで、メモリを増設する事にしました。今回購入したのはELIXIR DDR3 PC3-8500 CL7 4GBです。2枚で4000円もいきませんでした。
裏蓋を開けたところです。今回の分解はこちらを参考にしました。
無事8GB認識されました。まだ便利さは実感できていませんが、容量を食うアプリを使うようになったらありがたいと思うようになると思います。
おわりに
という訳で、随分と長くなってしまいましたが、こんな感じでMacBookの初期設定を終えました。大筋は変わらないんで、これからMacBook ProやMacBook Airを買って色々してみたい! って人の参考になれば幸いです。
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